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石田 博/ISHIDA Hiroshi
Sommelier's Note~ソムリエのネタ帳

1969年東京出身。90年ホテルニューオータニ入社。尊敬する先輩に憧れ、ソムリエを志す。94年よりレストラン ラ・トゥール・ダルジャン配属、フランス伝統の料理とサービスを学び、ソムリエとしてのキャリアをスタート。2000年、第10回世界最優秀ソムリエコンクールでは第3位になるなど数々の賞を受賞し、日本でも屈指のソムリエとなる。04年ベージュ アラン・デュカス 東京へ移籍、2008年より同社総支配人就任。2011年2月よりレストラン アイ(神宮前)のシェフソムリエとして勤めるかたわら、ホテル日航東京(台場)、同豊橋(愛知)の顧問も務める。講演、執筆、コンサルティング、教育活動など幅広く活動する


日別アーカイブ: 2014年11月17日

オーストラリア① – シドニー〜グリフィス

今回から何回かに渡って、オーストラリア訪問のレポートをしたいと思います。

もうニューワールドと呼ぶのがかえって違和感を抱くほどに、カリフォルニアとならび定着した感のあるオーストラリア。

すでに訪問経験のある人たちをのぞくと、南半球の、温暖なエリアから、熟した果実香と際立った木樽の香りが印象的なヴォリューミーなワイン、といったイメージが根強い、ワイン産地の実際をお伝えします。

もちろん、1週間の滞在では、その一部、ということになります。ご存知のようにオーストラリアは広大な土地の数多くの産地が点在しているわけですから。

シドニーに到着すると、有名なオペラハウス近くの、ロックという街で早速テイスティングです。

にぎわうザ・ロックス
ここでのテイスティングは、マクウイリアムMcWilliamとティレルズTyrell’sという、ニューサウスウエールズ州ハンターヴァレーのワイナリーです。
マクウリアムのマイケルさん。やわらかな表情で説明してくれました
「ハンターヴァレーは、セミヨンとシラーズがスペシャリティ」とマイケルさん。他の温暖なエリアと違い、夜もある程度温度が下がらないのが、ハンターヴァレーの特徴で、ブドウの成熟が安定しているそうです。
早口で、テンポよく進めるトムさん
ティレスズのトムさんは、醸造や栽培について、細かく説明しつつ、やはりセミヨンのについては熱がこもります。
どちらのワイナリーも、際立った酸味が特徴で、はつらつとした味わいが印象的でした。オーストラリアというと、「補酸」のイメージがありますが、どちらのワイナリーも「していない」とのこと。
ブドウの生育のコントロール(剪定による)、成熟の見きわめ、早めの収穫、夜間の収穫などによって、きちんと酸味のあるワイン作りが成功しているのです。
また、「オーストラリアは暑い」というイメージもそんな誤解を招くのですが、初夏に入った今、確かに太陽燦々、気温も高いのですが、湿度が低い上に、風が吹いているので、それほど暑いとは感じません。
今年ちょうど初夏にシャンパーニュ地方にいましたが、同じくらいの体感なのです。
セミヨンを、2014、2013、2009、2004とヴィンテージ違いをテイスティングしましたが、2013、2014から明らかに果実の香りは際立って、アロマティックな印象。造りやトレンドが影響しているのでしょうか。
ハンターヴァレー・セミヨン、
あらためて、これから注目したいと思います。

テイスティング中に美味しそうな惣菜が。

こちらはフィッシュ&チップスの相棒抜き

街のあちらこちらに、初夏の訪れをつげる、ジャカランダが満開で、風に揺られていました。

 

 


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